人気ブログランキング | 話題のタグを見る
茄子再稼働への道 その4




いよいよ第3の関門。
玄箱のフラッシュメモリに格納されている非常起動用ファームウェアがHDDを認識出来るか。

結論:認識できた。

以上。

と書くと一言だが、ここはひどく苦労した。
でも最終的には動いた。

ここから下は自己満足の世界。
多忙な諸兄は読む必要すらないと思うが、問題点の切り分け(総当たり)を残そうと考えたので掲載。

実は作業の冒頭、玄箱を分解している時、よく不具合を出す電源基盤のコンデンサを目視確認したら、2個吹いていた。
茄子再稼働への道 その4_d0233316_19054004.jpg


・・・・・どうする。
シャットダウンするつい先ほどまではこれでも動いていた。
後で考えよう。
まずは先に進む。
仮組して電源スイッチをON。
茄子再稼働への道 その4_d0233316_19054167.jpg



するとDIAG用赤ランプが6回点滅を繰り返す。
これはHDD異常を表すとのこと。

これでは非常起動用ファームウェアが呼び出せない。
ということはせっかく交換したHDDのパーティションが切れない。
Linuxのインストールどころか素の玄箱としても使えない。

う~ん、やはり駄目か。
ここから問題点の切り分け。

3-1 分解などの影響で本体または非常起動用ファームウエア領域が壊れていないか。
→数時間前まで動いていたP-ATA、320GBのHDDを接続したら普通に起動した。
 telnet接続してディスク内をざっと見たが大丈夫そう。
 よって本体も非常起動用ファームウエア領域も大丈夫。
 吹いている電解コンデンサを擁する電源基板もどうやら大丈夫。


3-2 玄箱のファームウェアがS-ATA接続HDDに未対応なのか
→メーカー(玄人志向)さんからS-ATA HDD接続用変換コネクタを発売していたから多分大丈夫だろう。
 ネット上で「KURO-SATAキット使用で問題無し」の報告もたくさん上がっている。


3-3 玄箱は今回用意したS-ATA変換コネクタに未対応なのか
 前回の写真の通り、基板上のチップにはJM20330と印刷してある。
 JMicron社のチップらしく、こういった用途に広く使われているっぽい。
 ここはシロともクロとも言えない。
 元々人柱覚悟。


3-4 別の2.5インチ、S-ATA HDDは認識可能か。
 認識した。何の問題も細工もなく普通に。
 フラッシュメモリに格納されている非常起動用ファームウェアでばっちり認識、起動した。
 1台目
  MARSHAL社
  MAL2160SA-T54
  160GB
  非常起動可。
 2台目
  HITACHIGST社
  HTS541040G9SA00
  40GB
  非常起動可。

-----------------------------
telnetによるコンソール画面表示は以下の通り(一部省略あり)。

Kroutoshikou KURO-BOX (IETSUNA)
kernel 2.4.17-kuro-box on ppc
KURO-BOX-EM login: root
Password:
# pwd
/root
# cd /dev
# ls -laF
drwxrwxr-x 3 root root 3072 Jan 5 18:02 ./
drwxr-xr-x 16 root root 1024 Mar 18 2004 ../
crw-rw-r-- 1 root root 10, 3 Oct 19 2002 atibm
crw------- 1 root root 5, 1 Jan 5 18:02 console
lrwxrwxrwx 1 root root 11 Mar 18 2004 core -> /proc/kcore
lrwxrwxrwx 1 root root 13 Mar 18 2004 fd -> /proc/self/fd/
brw-rw-r-- 1 root root 250, 0 Nov 28 2002 fl0
brw-rw-r-- 1 root root 250, 1 Nov 28 2002 fl1
brw-rw-r-- 1 root root 250, 2 Nov 28 2002 fl2

  以下省略

# mfdisk -p /dev/hda
Units = /dev/hda, 1290MB
/dev/hda1 = HPFS/NTFS, ntfs
#
# shutdown -h now
Broadcast message from root (pts/0) Fri Jan 5 18:07:41 2018...
The system is going down for system halt NOW !!
#

telnetによるコンソール画面表示は以上の通り(一部省略あり)。
-----------------------------

これらの結果より、
 3-3 今回用意したS-ATA変換コネクタ は問題なし。
そして搭載を目論んでいるHDDが駄目と判断した。
 型番:MQ01ABD100
 製造:TOSHIBA
 形状:2.5inch
 容量:1TB

検索エンジンを足掛かりにネット上をさまよい、同じ道を歩かれたと思しき方々の貴重な経験の書き込みを参考に、以下のような対策を考案・実行した。
対策案1
 Windowsで完全にフォーマットしてから接続したら認識できないか。
対策案2
 HDDのスピンアップ待ち時間を伸ばしたら認識しないか。
 DIAGランプが点灯した瞬間に電源ボタンを2度押し。
対策案3
 信号線用の7ピンの隣に思わせぶりなジャンパ用4ピンがあるが、どれかをジャンプさせたら転送レートを落とせないか。
 (1.5Gbps狙い)
対策案4
 他のHDDに交換する



早速取り掛かってみると、対策案1 でいきなりビンゴ (案2~4は不要だった)!!
・交換対象の2.5インチHDDをデスクトップ機に接続
・Windows10からフォーマット
・3時間ほど放っておいたら完了していた
・そのHDDを再度玄箱に仮接続
茄子再稼働への道 その4_d0233316_19054196.jpg
すると、先ほどまでのだんまり+HDD6回点滅が嘘のように治まり、すんなり起動。

-----------------------------
telnetによるコンソール画面表示は以下の通り。

Kroutoshikou KURO-BOX (IETSUNA)
kernel 2.4.17-kuro-box on ppc
KURO-BOX-EM login: root
Password:
# mfdisk -c /dev/hda
Command (m for help): p
Disk /dev/hda: 255 heads, 63 sectors, 121601 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 bytes
Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/hda1 1 121602 976759808 7 HPFS/NTFS
Command (m for help):
#

telnetによるコンソール画面表示は以上の通り。
-----------------------------
玄箱純正ファームウェアアップデータからも
 ・ドライブ名
 ・容量
をきちんと認識。
茄子再稼働への道 その4_d0233316_19185476.jpg



やれやれ一安心 & 良かった。
ここまで来ればあとはフォーマットして ubuntu 12.04 LTSのインストール。

続く・・・。
愛知県安城市 自宅にて
オリンパス E-510
ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO


by jpn2282 | 2018-01-07 23:56 | 修理 | Comments(1)
Commented by jpn2282 at 2018-02-04 22:50
フォーマットがまた曲者・・・。
名前
URL
削除用パスワード
<< ちぎれたブッシュのトランスバー... 茄子再稼働への道 その3 >>